新年のご挨拶〜共に歩む〜

順幸会理事長 上村晋一

新年明けましておめでとうございます。昨年は、3年に渡り振り回された新型コロナ感染症が第5類感染症となり、ここでやっと一息といったところでしょうか。 例年通りにインフルエンザ感染症が猛威をふるっていますが・・・ 昨年の干支は、癸卯(きぼう/みずのと・う)でした。癸は「物事をはかる」意で、卯は「草木が茂る一方で根がはびこって、こんがらがるとどうにもならぬ」意とありました。

すなわち癸卯は「万事筋道を立てて物を考え、処理していく。それを誤ると混乱し、あるいはご破算にならぬとも限らない」意でした。世界情勢でいえば.、一昨年2月から続くロシア・ウクライナ紛争や昨年10月に始まったイスラエル・パレスチナ紛争はその様相を呈してるようですが、皆さんの身の回りは如何だったでしょうか。

さて今年は甲辰(こうしん / きのえ・たつ)です。安岡正篤先生によれば、甲は「よろいでよろいをつけた草木の芽がその殻を破って頭を少し出す」意で、辰は「理想に向かって辛抱強く、かつ慎重に、いろいろの抵抗や妨害と闘いながら歩を進めていく」意とあります。すなわち甲辰は「ちょうど春になって、新芽が古い殻から頭を出すのであるが、まだ余寒が厳しくて、勢いよくその芽を伸ばすことができないので慎重に伸びていかなければならない」意だそうです。数年前から筋道を立てて処理してきた(つもりの)医師の働き方改革、人手不足問題、身近な所では菊陽町への工場建設で俄かに勢いづく台湾企業TSMCの影響なども俎上に上がってくるでしょうし、おそらく今年は苦労する覚悟が必要でしょう。筋道を立てるには会話が必要であることは言うまでもありません。就中、価値観を共有しなければ会話はいつまで経っても成り立ちません。異なる年代、人種、民族の中に共有できる価値観を見出す必要性がますます出てくるでしょう。

令和6年は改めて「共に歩む」、この言葉を胸に心新たに職員一同一所懸命頑張り、様々な困難にもめげずに邁進したいと愚考しています。そうすれば、来年の乙巳は良い年になることは間違い無いでしょう 最後に今年も中村天風翁の言葉で締めたいと思います。「新しき計画の成就はただ不撓不屈の一心にあり、さらばひたむきにただ想え、気高く、強く、一筋に。」

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