新館概要

・オープン 2011年5月1日
・震災復旧 2017年4月12日 一部外来(3階)/再開
・病棟再開 2017年9月11日 2階32床/再開

新館には、病棟機能のほか、放射線課、薬剤課、食事療養課 があり、その全機能を復旧しました。
新館の復旧は、当院の基本方針である「地域の環境」に配慮した造りを踏襲しました。病院として常時点灯が必要な1F廊下部分はLED照明で、阿蘇ならではの取り組みとして、南阿蘇の豊富な湧水をトイレ洗浄などの中水として利用しています。特に病棟再開において入院にかかせない水の復旧は、南阿蘇村様のご協力は大きいものがありました。改めて感謝申し上げます。

新館病棟

現在、新館2F・32床を病棟フロアとして運用しています。造りはそのままに、廊下幅を広く取り、阿蘇の自然を意識した木目調の装飾効果と明るい環境を患者さんに提供していた空間を元通りにできました。
また、患者さんの移動の負担を減らすための、各階に設けたデイルーム・浴室、各室独立した空調や個室もそのまま、快適な入院環境を以前の通りに提供できるようになりました。

 

食事療養課

食事療養課では、調理機器をオール電化で復旧しました。
衛生面では、配膳室にエレベーターを繋げる配置とし、病棟まで直接配膳車を運べ、オゾン生成システム、塩素を排除したオゾン水で食材を洗浄し、「体と環境に優しい」病院を目指せる調理環境を維持しています。

 

薬剤課

安心・安全な医療を

電子カルテでの業務が開始となりました。複数の病院からの持参薬も含めて、薬の飲み合わせ(併用禁忌や重複投薬)のチェックを行い、検査値を見ながら腎・肝臓機能に影響を及ぼす薬に注意しています。退院後も安心して服薬していただけるような説明を目指しています。

薬剤課は、薬剤保管を一元化し、ダムウェーター(小型昇降機)も稼働し、病棟への薬剤受け渡しの時間短縮に貢献しています。薬剤課のパソコンコーナーも設け、業務の効率化、信頼・安全を日々追求する環境も元通りです。